スマホの通信速度が遅い原因と今すぐできる対策7選【iPhone・Android対応】

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スマホの通信が遅い…そんなとき、まず読むべき記事です

「動画がなかなか再生されない…」「SNSの読み込みが遅くてイライラする…」
そんな“スマホの通信速度が遅い”という悩みを、一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

都市部でも地下や建物の中、あるいは人が集中する場所では通信が遅くなることがあります。また、契約しているスマホの通信プランや、知らず知らずのうちに溜まったアプリのキャッシュが原因になっていることもあります。

この記事では、iPhoneやAndroidスマートフォンのインターネット速度が遅い理由と、その対策方法を解説します。
日常的にスマホを使うすべての方に向けて、初心者でもすぐに試せる改善方法から、通信環境を根本から見直すヒントまで、幅広くお届けします。

スマホのインターネット速度が遅くなる主な原因

1. 通信エリアや建物の影響

スマートフォンの通信速度が遅くなる原因のひとつに、利用している場所の「電波状況」があります。たとえば、山間部や地下街、高層ビルの中など、電波が届きにくい場所では、スマホが安定してインターネットに接続できず、通信速度が極端に低下することがあります。また、鉄筋コンクリートの建物内やエレベーター内なども、電波が遮られやすい環境です。

対策:

こうした状況を改善するには、まず場所を変えてみることが有効です。たとえば、屋外に出る、窓際に移動するなど、電波が届きやすい位置を探してみましょう。

自宅やオフィスの中で頻繁に速度が遅くなる場合は、Wi-Fiを活用しましょう。特に通信が不安定なときには、モバイルデータからWi-Fiへの切り替えを試すことで、通信環境が大きく改善されることがあります。

また、Wi-Fiルーターの設置場所も重要です。壁や家具の陰ではなく、できるだけ開けた場所や家の中心付近に設置することで、より広範囲に安定した電波を届けることができます。

  • 屋外や窓際など、電波の届きやすい場所に移動してみましょう。
  • Wi-Fiが利用可能な場合は、Wi-Fi接続を試みてください。

2. ネットワークの混雑

スマートフォンの通信速度が急に遅くなったと感じたとき、その原因として「ネットワークの混雑」が考えられます。これは、多くの人が同じ回線や基地局に同時接続していることで、回線が混み合い、一人ひとりの通信速度が低下してしまう現象です。

特に混雑しやすいのは、通勤・通学の時間帯や昼休み、夜のゴールデンタイム(19時〜23時)など、多くの人がスマホを利用する時間です。また、コンサートやスポーツイベント会場、花火大会など、多数の人が一ヶ所に集まる場所でも、ネットワークの帯域が逼迫しやすくなります。

対策:

このような混雑による通信の遅延を回避するためには、まず利用する時間帯を少しずらすことが有効です。可能であれば、ネットが混雑する時間帯を避けて使用することで、スムーズな通信が期待できます。

また、モバイル通信からWi-Fiへの切り替えも一つの方法です。特に家庭や職場などWi-Fi環境が整っている場所では、モバイルネットワークよりも安定した速度で通信できることが多いため、積極的に切り替えを行いましょう。

加えて、5G対応のエリアであれば、5G通信に切り替えることで、混雑の影響を受けにくくなる場合もあります。契約中のキャリアやプランが5Gに対応しているかも確認しておくと安心です。

  • 混雑する時間帯や場所を避けて利用する。
  • 可能であれば、別のネットワーク(例:Wi-Fi)に切り替える。

3. データ容量の制限

スマートフォンの通信速度が急に遅くなったと感じたとき、「データ容量の使い過ぎ」が原因になっていることがあります。多くの携帯キャリアでは、月ごとに高速通信ができるデータ容量の上限(ギガ数)が決められており、それを超えると通信速度が制限される仕組みになっています。いわゆる「速度制限」に入った状態です。

この制限は、動画の視聴やオンラインゲームのプレイ、アプリのダウンロード、SNSの長時間利用などによって、想像以上に早く上限に達することがあります。特にWi-Fiのない外出先でデータ通信を頻繁に使っていると、あっという間に月の容量を使い切ってしまうこともあります。

対策:

こうした速度制限を避けるためには、まず現在のデータ使用量を確認することが重要です。iPhoneやAndroidの設定から、どのアプリがどれだけ通信を使っているかをチェックできます。必要であれば、使用量の多いアプリのモバイル通信をオフにするなどの調整を行いまし

iPhoneなら「設定」→「モバイル通信」を選択します。そうすれば「モバイルデータ通信」で各アプリがどれだけ通信量を使用しているか確認できます。

Androidなら「設定」→「ネットワークとインターネット」を選択します。さらに「モバイルネットワーク」へと進み、「アプリのデータ使用量」から確認できます。もしくは設定の検索欄に「アプリのデータ使用量」と入力して検索できます。

また、Wi-Fiの積極的な活用も有効な対策です。自宅やカフェ、職場など、Wi-Fiが使える環境では、モバイルデータ通信ではなくWi-Fiに切り替えることで、データ容量の節約につながります。

もし頻繁に速度制限にかかってしまう場合は、通信プランの見直しを検討することも一つの選択肢です。毎月の使用量に合ったプランへ変更すれば、ストレスなくインターネットを利用できるようになります。

  • データ使用量を確認し、必要に応じてプランの見直しや追加データの購入を検討する。
  • Wi-Fiを活用して、モバイルデータの使用を抑える。

4. バックグラウンドアプリの影響

スマートフォンの通信が遅く感じられる原因のひとつに、「バックグラウンドで動作しているアプリの影響」があります。スマホでは、画面上で使用していない間でも、アプリが裏で動き続けていることがあります。たとえば、SNSアプリが通知を取得したり、クラウドストレージが写真を自動でアップロードしたり、ニュースアプリが最新情報を更新したりと、知らないうちに多くの通信が発生しているのです。

こうしたバックグラウンド通信が重なると、通信回線が圧迫されてしまい、YouTubeやネット検索など表で使っているアプリの速度が遅くなることがあります。また、バッテリーの消耗やスマホの発熱の原因にもなります。

対策:

この問題を改善するためには、まず不要なアプリを終了させることが基本です。使っていないアプリをきちんと閉じるだけでも、通信や処理の負荷を軽減できます。

加えて、バックグラウンド通信そのものを制限する設定も有効です。

注意:設定アプリでバックグラウンド通信をオフにすることは可能ですが、むやみに変更するとスマホやアプリが正しく動作しなくなる恐れがあります。たとえば、ニュースが自動更新されない、メッセージ通知が届かない、アプリを開かないとメールを受信できないといった不具合が起こる可能性があります。

iPhoneでモバイルデータ通信量やバッテリー消費を抑えたい場合は、「省データモー」が有効です。

  1. 設定を開く
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「通信のオプション」をタップ
  4. 「省データモード」をオンにする

Androidでモバイルデータ通信量を抑えたいときは、「データセーバー」機能の利用がおすすめです。これをオンにすると、多くのアプリやサービスがWi-Fi接続時のみバックグラウンド通信を行うようになり、通信量の節約につながります。

  1. 設定アプリを開く
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップ
  3. 「データセーバー」をタップ
  4. 「データセーバー」をオンにする

※機種によって設定項目の名称や位置が異なる場合があります。詳細は、お使いの端末メーカーのサポートページをご確認ください。。

また、アプリの自動同期や通知の頻度を見直すことも、通信量の節約に役立ちます。特にクラウドストレージやメールアプリなどは、手動で同期させるように設定変更するだけで、無駄なデータ通信を減らせます。

  • 使用していないアプリを終了する。
  • アプリの設定でバックグラウンド通信を制限する。

5. キャッシュの蓄積

スマートフォンの通信や動作が遅くなる原因のひとつに、「キャッシュの蓄積」があります。キャッシュとは、アプリやウェブサイトを素早く表示するために一時的に保存されるデータのことです。たとえば、よく見るニュースサイトの画像や動画、SNSの読み込み情報などがキャッシュとして蓄積されていきます。

このキャッシュ自体は本来、利便性を高めるための仕組みですが、使い続けるうちに蓄積量が増えすぎると、逆にスマホのストレージを圧迫したり、アプリの動作を不安定にしたりする原因になります。さらに、古いキャッシュが通信との整合性を乱し、ページの読み込みが遅くなってしまうこともあります。

対策:

こうした状況を改善するには、定期的にキャッシュを削除することが効果的です。

iPhoneではSafariのキャッシュを「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」から削除できます。

Androidでは端末の「設定」アプリを開き、「アプリと通知」または「アプリ」を選択します。続いて「最近開いたアプリ」または「すべて表示」から、キャッシュを削除したいアプリを選びます。
その後、「ストレージとキャッシュ」の画面で「キャッシュを削除」をタップすると、選択したアプリのキャッシュが消去されます

また、不要なアプリや使っていないアプリをアンインストールすることで、キャッシュの元となるデータの発生そのものを抑えることもできます。ストレージの空き容量が確保されることで、スマートフォンの全体的なパフォーマンスも向上します。

  • 定期的にキャッシュをクリアする。
  • 不要なアプリやデータを削除して、ストレージの空き容量を確保する。

6. ソフトウェアの更新不足

スマートフォンの通信速度が遅く感じられる原因として見逃しがちなのが、「ソフトウェアの更新不足」です。スマホ本体のOS(オペレーティングシステム)やアプリが古いまま使われていると、最新の通信規格や最適化に対応しておらず、結果として通信が不安定になったり、読み込みが遅くなったりすることがあります。

また、ソフトウェアが最新の状態でないと、不具合やセキュリティ上の問題が放置されてしまい、端末の動作全体にも悪影響を及ぼすことがあります。特に、OSのアップデートでは通信機能に関する修正や、最新のネットワーク環境への最適化が含まれている場合も多く、更新を後回しにすると、知らず知らずのうちに通信性能が低下していることがあるのです。

対策:

この問題に対する対策としては、OSとアプリを常に最新の状態に保つことがもっとも基本かつ有効です。iPhoneの場合は、「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から最新バージョンの確認と更新ができます。Androidの場合は、「設定」→「システム」→「システムアップデート」で同様の操作が可能です。

また、アプリに関しても、App StoreやGoogle Playでの「自動更新」をオンにしておくことで、最新機能への対応やバグ修正が自動的に反映されるようになります。

  • OSやアプリを最新バージョンに更新する。
  • セキュリティパッチやバグ修正が含まれている場合もあるため、定期的な更新を心がけましょう。

7. SIMカードの劣化や設定不備

スマートフォンの通信が不安定だったり、極端に速度が遅く感じる場合、その原因が「SIMカード」にあることも少なくありません。SIMカードはスマホが通信キャリアのネットワークに接続するために欠かせない重要な部品ですが、長期間使用していると経年劣化や接触不良が起こることがあります。特に、何年も同じ端末で使い続けている場合や、SIMカードの抜き差しを頻繁に行っている場合は、物理的なダメージや端子の汚れが原因で通信性能が落ちることがあります。

また、機種変更後や格安SIMを利用する際に、APN(アクセスポイント名)設定が正しく行われていないと、モバイルデータ通信が正常に機能せず、通信速度の低下や接続不能といった問題が発生することもあります。

対策:

このような問題を解決するには、まずSIMカードを一度抜き取り、再挿入してみましょう。それでも改善が見られない場合は、通信キャリアのショップでSIMカードの状態をチェックしてもらい、必要であれば再発行や交換を依頼することが可能です。

また、APN設定については、各キャリアやMVNOの公式サイトに記載されている正しい設定情報を参照し、スマホの設定画面から手動で再設定することで改善できる場合があります。とくに格安SIMを利用している場合、初期設定のままでは速度が出にくくなるケースもあるため注意が必要です。

  • 必要に応じてSIMカードの交換を検討する。
  • APN設定を確認し、正しい情報が入力されているか確認する。

速度改善のための具体的な手順

  1. 端末の再起動: 一時的な不具合を解消するために、スマートフォンを再起動してみましょう。
  2. ネットワーク設定のリセット:
    • iPhone: 「設定」→「一般」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」
    • Android: 「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット」
  3. アプリのバックグラウンド通信制限:
    • iPhone: 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」をオフにする。
    • Android: 「設定」→「アプリと通知」→対象のアプリを選択→「モバイルデータとWi-Fi」→「バックグラウンドデータ」をオフにする。
  4. キャッシュのクリア:
    • iPhone: Safariの場合、「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」
    • Android: 「設定」→「ストレージ」→「キャッシュデータ」→「すべてのアプリのキャッシュを消去」
  5. ソフトウェアの更新:
    • iPhone: 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」
    • Android: 「設定」→「システム」→「詳細設定」→「システムアップデート」

その他の対策

  • VPNの利用: 一部のVPNサービスは、通信の最適化により速度向上が期待できる場合があります。
  • 広告ブロッカーの導入: 広告の読み込みを防ぐことで、ページの表示速度が向上することがあります。
  • Wi-Fiルーターの見直し: 古いルーターを使用している場合、新しい機種への交換や設置場所の変更を検討してみましょう。

通信速度の測定方法

  • Speedtest by Ookla: アプリまたはウェブサイトで簡単に速度測定が可能です。
  • Fast.com: Netflixが提供する速度測定ツールで、シンプルな操作が特徴です。

まとめ|スマホの通信が遅いと感じたら、まずは原因を一つずつ見直そう

スマートフォンの通信速度が遅くなる原因は、

単に「回線が悪い!」

だけではありません。利用場所の電波状況、ネットワークの混雑、データ容量の使いすぎ、バックグラウンドアプリの動作、キャッシュの蓄積、ソフトウェアの更新不足、SIMカードの不具合など、さまざまな要因が関係しています。しかし、こうした問題の多くはちょっとした工夫や設定の見直しで改善できるものが多くあります。

「最近スマホが遅いな」と感じたら、まずは落ち着いて、この記事を参考に 自分のスマホと通信環境をチェックしてみてください。それだけで、今までのストレスが嘘のように解消されるかもしれません。

快適なスマホライフは、正しい知識とちょっとした行動から。今日からあなたの通信環境を、よりスムーズで快適なものに整えていきましょう!

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